書評:みゆみゆチャンネル著『ぼくは耳が聞こえない』
公開日:2024年01月17日 最終更新日:2024年01月17日
友の会の会報に会員から難聴関連の書評が寄せられました。HPにもアップします。
➀みゆみゆチャンネル著『ぼくは耳が聞こえない』(KADOKAWA、23年8月)
著者は「ろう者の日常」をテーマにYouTube「ゆみゆみチャンネル」で聴者の奥さんと2人で情報発信している。年齢は40歳前後か。ろう者の日常や連れ子2人との間の日常生活がとても興味深い。デフファミリーに育った耳の聞こえない夫と聞こえる奥さん、コミュニケーションの手法が健常者同士とほんの少し異なる。相手がどこにいるか分かるようにするため部屋のドアは開けっ放し。健常者が音で判断していることが良く分かる。ろう者の家だと目覚まし時計が3日間鳴りっ放しで隣の家が気付くということもあるようだ。水の流し放し、冷蔵庫の開けっ放しも少なくない。この辺は筆者も身につまされる。2人の出会いと同棲生活の説明では、好き嫌いは声によるコミュニケーションではないことが良く分かる。手話の学習者にとっては読みたい1冊である。(以上)
➀みゆみゆチャンネル著『ぼくは耳が聞こえない』(KADOKAWA、23年8月)
著者は「ろう者の日常」をテーマにYouTube「ゆみゆみチャンネル」で聴者の奥さんと2人で情報発信している。年齢は40歳前後か。ろう者の日常や連れ子2人との間の日常生活がとても興味深い。デフファミリーに育った耳の聞こえない夫と聞こえる奥さん、コミュニケーションの手法が健常者同士とほんの少し異なる。相手がどこにいるか分かるようにするため部屋のドアは開けっ放し。健常者が音で判断していることが良く分かる。ろう者の家だと目覚まし時計が3日間鳴りっ放しで隣の家が気付くということもあるようだ。水の流し放し、冷蔵庫の開けっ放しも少なくない。この辺は筆者も身につまされる。2人の出会いと同棲生活の説明では、好き嫌いは声によるコミュニケーションではないことが良く分かる。手話の学習者にとっては読みたい1冊である。(以上)